講師に渡すお車代は経費になりますか?

お車代

社員向けの勉強会

会社が主催する社員向けの勉強会。大きな会場を借り、100名の営業マンを集めて勉強会を行いました。テーマは、「デジタルマーケティング」です。昨今のビジネスにおいて、Webを活用しない手はありません。しかし、営業がどんなに優秀でも、Webを活用した集客であったり販促であったりと、Webを活用することにしたとたん、彼らの弱点になってしまうのが、会社の悩みでした。

ある日、「デジタルマーケティンツ」というタイトルで勉強会を開催しました。講師は、この分野に精通しているプロ講師です。

プロ講師とは、3時間の勉強会を開催してもらうことで合意し、12万円の費用を支払いました。当日は、昼過ぎの14時から17時までみっちり勉強をしました。そして、無事に勉強会は終了しました。

素晴らしい勉強会を開催してくださった講師は、勉強会が終わると同時に帰路につきました。帰りがけ、この研修を企画した人事部の社員が、講師にお車代が入った小袋を渡しました。小袋の中身は5千円です。

じゃあ講師に払ったのは経費でしょ?

経費とは会計用語です。会社がビジネスを遂行する上で必要な支出をした際に、経費として処理します。備品を購入した時や、水道光熱費を支払った時などが、経費として処理する例になります。

では、先の勉強会で支払った12万円や、勉強会が終わった後に、講師が帰りがけているタイミングで渡したお車代の5千円は、経費になるのでしょうか。

答えはYesです。支払報酬として処理できます。

勉強会で支払った12万円が経費になることには、多くの人が異論ないでしょう。とても分かりやすい事例だと思いますが、勉強会の目的が営業マンのスキルアップであり、そのことは会社の営業活動に直結します。

問題はお車代だけど・・・

では、お車代はどうでしょうか。「交通費じゃないの?」と考えた方は鋭いです。名前から考えれば当然です。

まず、お車代は経費になります。

しかし、ここからが大切です。お車代は、交通費にはなりません。では、何になるのか。

答えは、支払報酬です。

さきほど12万円を支払報酬として処理しました。お車代の5千円も支払報酬に含めます。そして、源泉徴収をしてから相手方に支払います。

ちなみに、支払報酬が100万円以下の場合は、10.21%が源泉徴収の対象になります。100万円超の場合は、100万円を超える部分について20.42%を掛け、そこに10万円の分の10万2,100円を足すのです。

お車代は、領収書がもらえないケースが多いでしょう。そのさいは、社内規定を作って、都道府県内なのか外なのかで金額を定めておくといいでしょう。

編集部 担当デスク A