キャバクラで接待しました。経費になりますか?

接待も経費だが・・・

とある企業の社長は、取引先の部長を接待することにしました。新しく始めたサービスを一生懸命宣伝し、新しい顧客を見つけ、サービスが軌道にのるまで全力で支えてくれたのが、取引先の部長だったからです。

期末を迎え、無事に1年を終えられそうだという時期、会社も黒字になることに目途が立った時点で社長は取引先の部長に声をかけました。取引先の部長は喜んで時間を作ってくれることになったのです。

接待の日、社長は新宿の中華料理屋を予約しました。会社からは社長を含め3名が出席、取引先からは部長と部下2名が主席。合計6名で会食を持ちました。

1年の苦労を語り合い、和やかな雰囲気で時間は進みます。

時間が少し経った頃、社長は取引先の部長をはじめ、残り2名に対しても、些細なプレゼントをしました。1つ3千円ほどの菓子折りです。新宿伊勢丹の地下食品売り場で購入した、まあまあの品です。

やがて会食も3時間を過ぎ、そろそろお開きにすることにしました。会計は当然、社長が支払います。全部で4万2千円です。1人あたり7千円の計算です。

ここからはちょっと疑問

お店を出ると、一行は歌舞伎町の方へ足を進めました。

6人が向かったのはキャバクラです。社長が行きつけのキャバクラに6人で向かい、そこから2時間ほどの宴が始まりました。

2時間もの間、それまで大人しかった取引先の部長が絶好調になり、とにかく飲みまくりました。出てきた時の部長は、1人で歩けないほど泥酔状態。他の社員に抱えられながらタクシーで渋谷方面に消えていきました。

キャバクラの飲食代は、6人で9万円になりました。9万円は個人にとっては大きな金額ですが、会社の売上を考えれば安いものです。

社長は、気前よく9万円を支払い、その日を終えました。

さあ、費用として計上できる?

以上の1日の記録を振り返った時、どの金額が費用になるのでしょうか。思い出されるのは「接待交際費」です。会社の営業活動に必要な支出は、接待交際費として経費に認められるのです。

当然、個人のための支出は経費として認められません。ここは判断が難しいところでもありますが、少なくとも取引先企業の社員が同席していない飲食代は、接待交際費に認められることが難しいでしょう。

先のキャバクラで支払った飲食代は、はたして接待交際費として認められるのでしょうか。

答えはYesです。

取引先の部長が同席しています。このことが、ビジネス上で必要だった飲食代だという根拠になっているのです。

編集部 担当デスク A